サラリーマンには自由がない?理想の働き方とは

猪飼智弘

2017/10/11

男性 36歳 出版業

以前にサラリーマンをしていて強く感じたのは、やはり自由がない事でしょうか。
毎朝同じ時間に起き、同じ電車に乗り、同じ職場で同じ面子で決められた仕事をこなす等、
自身の判断で行える事があまりにも少ないと感じていました。

勿論、その分月々のお給料は安定しており、そう簡単に倒産したり解雇されたりという事もないので、
日々の生活の心配はなかったのですが、この生活を何十年も続けなければならないのかと考えると、
非常にげんなりとした気持ちになった事も少なくありません。

もしかしたら、企業の一従業員には自分の意思などというものは大して必要がないのかもしれませんが、
それだとやはり何のために生きて、何のために仕事をしているかが分からなくなってしまいます。

かと言って、安易に自営業やフリーランスになってしまうと、
余程突出したスキルの持ち主以外は、結局何のために生きて、何のために仕事をするのかが分からないままでしょう。

ただ、今はようやく働き方についても色々見直そうという動きが強まってきており、
テレワークや業務委託等で自由を確保しながら働くという事も不可能ではなくなってきているような気がします。

そこで、個人的に思うのは、もう少しサラリーマンと自営業(フリーランス)の間を取った働き方があっても良いのではないかという事です。
大まかには、サラリーマンはローリスクで(あくまで自由に対してという意味で)ローリターン、それ以外はハイリスクでハイリターンという形になっていますが、
その他にミドルリスクでミドルリターンという選択肢があっても良いのではないかと思います。

私も昔はサラリーマンをしていましたが、現在は自営業を営んでおりますので、
両方の良い所悪い所を共に経験していると思います。

どちらも一長一短で、人や職種、時代によるとしか言いようがないのですが、
ただ言えるのは、その一長一短の部分があまりに極端すぎるという事です。

あまり良い例えではないかもしれませんが、個人的にサラリーマンは飼い猫、自営業者は野良猫というイメージを持っています。
ですが、猫社会においても、飼い猫か野良猫しかいないわけではなく、
普段は自由に生きているけど、餌が欲しい時や昼寝をしたい時だけ、要領よく人間の所に顔を出す猫もいるでしょう。

私としては、是非そのような働き方をしたいと考えているのですが、
そのためにはやはり社会制度がある程度整備されなければ難しいだろうなと考えています。

そして、社会制度が整うためには、残念ではありますが、雇用がもっと流動化し、
自営業やフリーランスにならざるを得ない人が増え、そのせいで社会に何かしらの危機的状況が発生する必要があるのだろうなと思っています。

ブラック労働等でもそうですが、予めちゃんと対策をしておけば不幸にならなかった人も沢山存在するかと思うので、
事前にある程度予見して、その上で環境を整備して頂きたいと思う次第です。

生きるために働くのか、それとも働くために生きるのか。
永遠のテーマではありますが、私は人生をより良くする方法の一つとして、労働というものを捉えたいと思っています。

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